嫌冠(いかん)vsうちうち発作
注 動画を観てからブログを読んでください
私たちは非常に疲れている。
ミナクイとミントが発作ドミノを繰り返し、繰り返し、
目が離せない。しかし私にも最低限の仕事は絶対にある。
隙を見て仕事をし、たまには発作が来る可能性があっても仕事に行かなければならない時もある。自営業あるあるだ。
そんなある日【嫌冠】発作があった。
あれは本当に新種のフリーズ発作で、脳だけフリーズする発作だったと後から結論付けた。
【嫌冠】発作の翌日から二日間私たち全力で遊ぶと言う予定が入っていて、
ミナクイは【嫌冠】発作もあったし、もちろんその後もミントはドミノを倒したし。
私も発作ギリギリで、どこに引き金トラップがあるかわからない状態なのに、その二日間も《全力で遊ぶ》も、その日その時に絶対にこなさなければならないという強力な条件がついていた。
翌朝起きても私とミナクイでドミノを倒した。
それでも更なる引き金を引かないように。トラップを踏まないように。慎重に。
話は変わるが、私は無類のアイス好きだ。これは母譲りで、母は私より上をいくかもしれない。いや、どっちもどっちだ。
子供会の日帰り旅行でも他のママたちを驚かせた。だってアイスを三回プラス昼食のおまけアイスも食べたから計四回食べた。ママたちの目があってこれだから。どれほどかは伝わったと思う。
その私が、全力で遊びに行く道中の飲み物やおやつ食料を買うのに、アイス売り場を前にして、買えないのだ。
それはなぜか。そのアイスの冷たさを身体が受け入れられないと感じる。その温度差が引き金になってしまうと感じるのだ。
私は諦めて、ふわふわスポンジでふわふわ生クリームを巻いたおやつを買った。そしてビタミンパックジュース。ジュースの冷たさくらいなら大丈夫に感じた。
ま、それほどまでに私はギリギリの精神状態だったわけだ。
しかし、トラップを踏まないことに集中すること1時間半。
全力で遊ぶ場所に到着。
無事ミッションをクリアした達成感。到着する寸前1キロで、ストレス値を三分の一まで下げれた達成感!
二日間遊びまくって楽しかった。
次のブログで詳細はまた書かなければならないのだけど、
とりあえず、本当に楽しかった。
想像の100倍楽しかった。
帰りの1時間半も絶好調だった。
もう誰のドミノもピンっと立ってノリノリ揺れても倒れる揺れではない。
家のドアをミントが開けて、待っている黒猫りんちゃんに会いに走る。
ミントは更に自分の部屋の大切な宝物たちにただいまを言ったらしい。
私とミナクイは汗で堪らない身体をシャワーで流す。
私は、痛くなった向こう脛に湿布を貼って痛み止めを飲んで。
ふと、ミントに目を向けるとタブレットと一緒に横たわって
疲れたから動画で休憩していると思った。
荷物の整理を一生懸命始めた。
しばらくしてミナクイが、ミントの異変に気がついた。声が出ない発作を起こしていた。
ミナクイが要約すると、楽しい場所(夢の国)から家(現実)に帰って現実感が感じられない生きたいる実感がない らしい。
じゃ、何すれば?
ミント「もう一度車に乗って気分をあげて、立て直して家に帰り直したい」
母(私足完全に死んでるけど湿布も貼ったし…)「行こ。綺麗な場所ドライブ行こ」
着の身着のまま飲み物持つのも忘れて車にとびのった。
ミナクイは頑張った。ミントが一緒に歌えそうなのってきそうな歌を選んで歌う。
三曲目くらいだったか。【うっせいわ】を、今までで1番魂篭りまくった【うっせいわ】を歌った。それがきっかけか、次の曲からミントもミナクイの歌に合わせて小声で歌い始めた。
もう一曲ミント好みの歌をミナクイは歌った。ミントも小声で歌った。
次のタイミングで、ミナクイはミントに歌うか?と尋ね、ミントは歌い始めた。
ミントが選んだのは鹿乃のハロハワユだ。
ミントが歌うことにハマった原点の曲だ。
いつもミントはガナる歌をガナって歌う。
けど、今回は小さい声だがとても綺麗な声でしかも感情を込めて歌った。
私もミナクイも泣きながら聴いた。
私は海岸沿いが美しい道を進めた。
ずーっと走ること30分ふと反対車線に飲み物の自動販売機があった。
喉の渇いていた私達はUターンして飲み物をゲットした。
一口飲んで、
ミント「お腹空いた、一回帰って買って帰ったまま食べてないあのたこ焼きたべたい。」
母&ミナクイ「よし!一旦帰ろう!」
ミナクイ「帰りはクールダウンしながらか帰ろうね。」
そして、痛い足で頑張って家に帰り着く。
(53)に続く