ラピュタに乗り込む
偶然が重なり、ミナクイが絵を習える事になった。
その頃のミナクイは歩くのもやっと。
まず、習いに行く前に、現地に挨拶に行く事にする。
車で少し走り、船に少し乗って歩いて20分。
足を引きずるようにして歩くミナクイ
海沿いを歩き、とても景色も良い。
生い茂る木々の下を潜るように進んでいったその先に
赤が印象な古屋がの教室の拠点だ。
現役絵師のお城だ。
私は少しドキドキしながら
ミナクイは、どれほどのドキドキか想像もつかない。
お城に入ると、絵や絵の具が少し置いてあり、不思議な気持ちになる空間。
どうしても一度会ってみたかったのだと、来た理由を話す
絵が上手くなりたい。それだけだけど、人生をかけてうまくなりたい。業界のまともな位置に立ちたい。これからの絵の世界で活躍できる人間になりたい。軌跡を残したい。
そんなことを話したかな。
体調が悪いので母も一緒にお勉強することに。月に二回ついて行くのだᕦ(ò_óˇ)ᕤ
その後体調の話を聞いてくれ、山周りで帰るといいよと、
またてくてくと歩くのだけど、ミナクイの足が軽い。
心が軽くなると足も軽くなるんだね。
二人で話しながら山をぐるっと登り降りる。
その間、二人でわんわんビスビス泣きながら歩く。
なぜ泣いてるのかわかんないね。って言いながらも泣ける。
20分歩いた先に船着場があって、ちょうど船もついていた。
一時間に一本の船。ラピュタから落ちて来た感満載。
そうやって9月から絵の勉強が始まる。
絵の奮闘の始まりだ。