繋げない距離
まだ半袖だったと思う。ある夜遅く。
ミント「母さん、コンビニに行きたい(◞‸◟)」
突然の依頼。 確か夜中に近かったと思う。
私は、何かとても意味のある言葉に感じて、
母「じゃ、歩いて行く?」
ミント「うん!歩いて行きたい!」
コンビニは、少し高台になった橋の向こうに徒歩5分ほどだ。
夜中のいいお散歩になりそうだ。
もちろんお天気も悪くなかった。
ミントがポツリポツリと言葉を溢す。
いつものミントの声だけども、どこか心も奥から出しているようなつぶやき。
うん…うん…としか返事のしようがない言葉達
ちょっとお菓子とジュースを買って。
行きも帰りも手はすぐそこなのに繋げれない手
彼女の悩んでいることがどこにあるのか。
どこか掴めず。
けど、彼女は確実に何かに悩まされている襲われるように。
だけど。助けてあげられない。
出番だ。黒猫リン子。
リン子にしか出来ない何かに縋る。母は、待つしか出来ない。